【住宅・不動産】住宅ローンの最大借入額を増やす方法
本日は、後輩より住宅ローンの借入額を伸ばすには・・・という質問を受けましたので、ブログでも紹介しようかと思います。
注意点ですが、確実に増やせるという訳ではなく、下記の方法であれば増やせる可能性があるという点だけご理解頂ければと思いますのでよろしくお願いいたします。
まず前提のお話として、一般的に住宅ローンをいくらくらいまで借りれるかの目安ですが、銀行の場合は、大体「年収の7~8倍」が最大額となります。
例えば年収500万円の方でしたら、4000万円くらいが1つの目安となりますが、これは自動車ローンなど他に借り入れがないことが大前提となっております。
余談ですが、クレジットカード等についている「キャッシング枠」は注意してください。キャッシング枠は使っていなくても借りているとみなされます。
例えばクレジット5枚所有して、その全部にキャッシング枠30万円分がついている場合は、借金が150万円あるとみなされ、借りれる額が減る原因になります。
ただ今の時代、住宅価格の高騰や場所によっては地価の値上がりもあり、新築で4000万円となるとある程度の都市部では難しい価格帯になりつつあります。(私の住んでいる地域でもローコストメーカーでも総額4000万円を超えることも珍しくないです)
そこで少しでも借入額を増やしたい方は、下記のことを検討されてみてはいかがでしょうか?
①収入合算・ペアローン
これは、ご夫婦もしくは親子で共同名義でローンを組むというもので、共働きが多くなってきた今結構多いです。最大のメリットは、今回のテーマである借入可能額が増えることです。例えば、年収400万円のご主人と、年収300万円の奥様のペアローンで組んだ場合、合算年収700万円となり、借入額の目安が5600万円程になります(5000万円超えたら審査が厳しくなる傾向にある為、感覚では5200~300万円だとは思いますが)
デメリットは、印紙代や事務手数料が2倍になることですが、借入額によっては単独でローンを組むより、住宅ローン控除を最大限に受けられるのでメリットの方が大きいパターンもございます。後は万が一離婚した場合に揉めやすいとかもデメリットですが、あまり触れないでおきます。
②フラット35を利用
フラット35とは、住宅金融支援機構が貸し出している全期間固定金利のローンです。保証料がいらないことや、勤続年数や健康状態による審査の影響が少ないなど、今回のテーマのように借入に何らかの課題がある方には良いローンです。
こちらのフラット35でしたら、これも私の感覚ですが「年収の8~9倍」は降りることが多いですので、年収500万円の方でしたら4500万円くらいまでなら借入額が伸びるかもしれません。
デメリットは、全期間固定金利なので金利が高いことです。その分支払額が変わらないので安心料を払っていると思えば良い住宅ローンかもしれません。
③フラット50→変動金利への借換えプラン
今回後輩にはこのプランを提案してみました。
②のフラット35でも難しい場合は、若い方限定ではありますがフラット50を使う方法があります。(ろうきんなどで40年ローンも最近はあるのでそれでもいいと思います)
借入額の目安は「年間返済比率」という、収入に対してどのくらいまで借金してもいいという目安なのですが、当然35年→50年にすれば月々の返済額が減るので、借入も伸びやすくなります。
ただ金利が高いのと、50年もローンを支払い続けるなんて・・・という精神的負担は繰り上げ返済しようとしていても大きいかと思います。
そこで、私がご提案するのは、最初の借入はフラット50で組んで最大限借りる。
その後丸5年ローンを支払った以後に銀行の変動金利等の安いローンに乗り換えるというものです。
住宅ローンを借り換える為には、結構「5年以上の支払い実績」というのは大事らしく、5年間支払っているというのがプラスに働くみたいです。
当然審査があるので確実ではないのですが、「転職したての方」や「若い方」は、将来の年収アップを見越してこの方法もありだと思います。
借換え手数料は大体70~100万円とのことですが、フラットのローン諸費用は他の銀行より安いため、実際には50万円程の負担で月々の支払いが楽になるかもしれません。
といったように、難しいことをまとまりなく書いてしまいましたが、ローンに詳しい方に相談される際のネタに使ってみてください。
ただ今回はあくまでも「借入額を最大額まで伸ばす方法」というテーマで書いたのですが、実際の支払額はそれぞれの家計に合わせて考えてください。
住宅予算の立て方については、別の記事で書いていこうと思います。
とりあえず本日は以上です。
【ちょっと息抜き】高校野球 センバツ出場校決定!
本日は、ちょっと息抜きということでセンバツ高校野球の出場校が決定しましたので、号外編ということで高校野球について書いていきます。
プロフィールにもあります通り、私の趣味の1つに野球観戦というものがあり、特に高校野球は春夏甲子園に見に行くくらい大好きなのです。
もちろん今年も行く予定です。
私の3月と8月急に休みが多くなるのが、3月と8月の風物詩なのです。
【北海道】
クラーク
【東北】
仙台育英(宮城)、東北(宮城)、能代松陽(秋田)
【関東・東京】
山梨学院(山梨)、専大松戸(千葉)、慶応(神奈川)、健大高崎(群馬)、作新学院(栃木)、東海大菅生(東京)二松学舎大付(東京)
【東海】
北陸(福井)、敦賀気比(福井)
【近畿】
智弁和歌山(和歌山)、彦根総合(滋賀)、履正社(大阪)、社(兵庫)
【中国】
英明(香川)、高松商(香川)、高知(高知)
【九州】
長崎日大(長崎)、海星(長崎)、大分商(大分)沖縄尚学(沖縄)
この組み合わせを見た感想は「順当」ですね。
昨年東海地方で準優勝校が出場できなかったという炎上騒動があったせいもあり、今年は地方大会を順当に勝ち上がった高校が選ばれた印象です。
ここ数年は、関西勢がずば抜けていて、続いて関東勢と東海勢が続くといった感じですので、個人的にはやはりそれ以外の高校が頑張ってほしいなという思いではあります。
北国出身のチームはどうしても冬場が実践的な練習が出来ない分不利になりますが、今年は寒波で他の地域も結構練習できないということがあるかと思いますので、わからないですね。
ただやはり関西勢は強豪校がそろったという印象はかなりあり、大方の予想では関西勢の優勝は固いかなーとは思っております。
とりあえず本日はこんな感じで全く中身がありませんでしたが、たまには野球の話もしつつ、今後センバツが近づいたら予想なんかもやろうかなーと思っております。
本日は息抜きブログでした。
【住宅・不動産】太陽光発電について
本日は、太陽光発電について書いていこうと思います。
本当は違う話題にしようかと思いましたが、電気代の請求が来て過去1だったことに驚いて、これは太陽光発電について書こうと思い立った次第でございます。
皆様、太陽光発電について率直な感想はいかがでしょうか?
「売電価格が下がっていて元が取れないのでメリットがない」
と思われている方が多いのではないでしょうか?
私は、今のこの時代だからこそ太陽光発電は必要不可欠だと考えます。
東京都も原則新築戸建て住宅に義務付けをしているなど、私はこの流れは今後少しずつではありますが、続いていくのではないかと思っております。
冒頭で述べたように、私の家の電気代も過去最高を更新しました。
直近の請求額では、1kwhあたり38円でしたのでここ1年程で10円近くも値上がりしております。
一方、太陽光発電の売電価格は1kwhあたり16~17円と、買電価格の半額以下となってしまいました。
資源の少ない国日本は、世界情勢によるものが大きく、残念ながら今は世界情勢的にも値上がりが続き厳しい状況ですね。
しかし、この電気代爆上がり時代の強い味方が「太陽光発電」なのです。
ただし「蓄電池を設置」したらの場合です。
今の時代、「売電価格はほぼ望めません」これは事実です。
ですので、今は「自家発電をして極力電力を買わない」ということが最も電気代を少なくする方法です。
シミュレーションをしてみます。
・1戸建て
・月の消費電力:600kwh
・月の発電量:300kwh
・買電価格:38円
・売電価格:17円
①太陽光設置なし
単純に使った分が請求されますので
「600kwh×38円=22800円」
②太陽光設置のみ
・消費電力:上記より22800円
・売電価格:300kwh×17円=5100円
・消費電力-売電=17700円
【①との差額:5100円】
③太陽光+蓄電池
※今回は条件簡略化の為、発電量を全て蓄電池に入れて自家消費したという想定
・消費電力:(600kwh-300kwh)×38円=11400円
【①との差額:11400円】
【②との差額:6300円】
次に設置費用の元は取れるのかについて検証していきます。
今の住宅用太陽光発電+蓄電池の価格は、
太陽光:容量は5kwが平均で価格は150万円程
蓄電池は色々あるが、120万円と想定
②のケースだと、約29.5年となります。
③のケースだと、約23.5年となります。
太陽光の平均寿命が約25年程と想定されている為、何とも微妙なところです。
ところが、平均買電価格が50円まで上がった場合はどうでしょうか
②のケースは変わらず。
③のケースだと、15年に縮まってしまうのです。
そして、②の場合は売電が無くなってしまうリスクもある為、蓄電池が必ず必要になってくるのです。
また住宅自体もZEH住宅にする、省エネ家電やLED照明にするなどしたら、消費電力も下げることが出来るので一層効果が高いと言えます。
以上のことから、
「太陽光のみはオススメしないが、蓄電池もセットで購入し自家消費をする」
ということが今の時代、これからの時代1番良いのではないかと思います。
以上です。
【住宅・不動産】住宅ローン繰上げ返済すべきかしないべきか
本日は、住宅ローンの繰上げ返済について書いていこうと思います。
今は、35年ローンが主流となっておりますので
25歳以下で住宅ローンを組まない限り、60歳定年時(延長する流れですが)以降も住宅ローンを払い続けなければいけない期間設定が多いです。
住宅を購入し住宅ローンを組むのは20代後半~40代が中心ですので、
皆様退職金等で繰り上げ返済前提で考えられている方がほとんどかと思います。
もちろんローンを組んでおりますので、借りている間は「利息」がかかるので、普通に考えれば「繰り上げ返済はした方がいい」という結論になりますが、普通のことを書いても面白くないので、「繰り上げ返済しない方がいいかもしれないケース」をご紹介します。
①住宅ローン控除を受けられる期間
住宅ローン控除とは、簡単に言えば「年末のローン残高×0.7%」もしくは「所得税とざっくり住民税の半分」のどちらか低額の方が13年間戻ってくるという制度です。
つまりこの期間は、お子様がいらっしゃるような家庭の多くは所得税がかからず、住民税も安くなります(もちろん借入額や所得や家族構成などにより違います)
ですので、この期間に繰り上げ返済をしてしまうと、「年末のローン残高が減ってしまう」為、戻ってくるお金が減ってしまうかもしれません。
もし繰上げ返済するとしたら、「住宅ローン控除が終わってから」した方がいいです
②生命保険に入っていない方
住宅ローンを組む際、フラット35等一部を除いて団体信用生命保険(通称団信)に
入ることが借入条件になっております。これは、貸している人が死亡したり高度障害
になった場合、住宅ローンがチャラになるというものです。
最近では三大疾病や八大疾病など中身が充実している物も増えてきております。
そしてこの団信は、銀行側が入る保険ですので保険料は金利の中に含まれています。
例えば5000万円のローンを組んだ場合、毎年減ってはいきますが、5000万円
の死亡保障がついた生命保険に入っていますので、まだ生命保険に入っていない方は
生命保険代わり(生命保険ですが)になりますので、新たに入る必要がないという
考え方であれば、あえて繰り上げ返済せずにそのまま生命保険として払っていくと
いうのもありだと思います。
③高い生命保険料を払っている方
②と同じ理由ですが、団信があるので生命保険を見直す良い機会になります。
生命保険を手厚く入っていたとしても、結局団信は強制なので生命保険を二重で
入ることになります。
今は住宅ローンの金利はかなり安いので、恐らく生命保険を普通に入るより安いと
思います。死亡保障をかなり手厚くしている方はこの機会に減額して、団信との
バランスを検討してもいいかと思います。
以上の事からまとめますと
「基本的には繰り上げ返済をしていく方が、最終支払う金額は少なくなるのでした方がいい」
「ただし、住宅ローン控除はしっかり受けた方がいいので13年後に」
「既存の生命保険や生命保険に入っていない人は、生命保険代わりとして払い続けていくのはあり」
ちなみに私も住宅ローンを組んでおりますので、団信がついているので、生命保険は死亡保障1000万円の掛け捨てと最低限しか入っておりません。
大体生命保険の保険料は1000円ちょっとですので、家計の負担にもほとんどなりませんし、上手く団信を使うといいですよ。
以上となります。
【不動産】ワンルームマンション投資について
本日雪がすごいですね!!
私が住んでいる場所はそこまで雪が降らないんですけどね。
早めに仕事を切り上げたのですが、通常45分で帰れるのですが、帰宅に4時間かかりました。
本日雪が止んでも明日朝は滑りやすくなっておりますので、皆様くれぐれもお気をつけください。
さて本日はワンルームマンション投資について解説していきます。
結論から言いますと
「新築のワンルームマンション投資はオススメしません。」
「基本オススメしないが、中古ならリセールバリューが高ければ検討出来る」
順番に解説していきます。
まず、基本的に新築のワンルームマンション投資は全くオススメしません。
正確には一般人の新築のワンルームマンション投資はオススメできないということですが・・・。
理由と致しましては、大前提に「不動産投資は専門知識と情報量がないと難しい」ということです。
基本的に不動産屋とか投資会社から勧められる商品の多くは、微妙な不動産です。
本当にいい不動産は、売りに出る前に売れているのです。
私は住宅営業をしており、不動産屋にも知り合いがいるのである程度わかりますが、本当に良い土地はSUUMOなんかに掲載せずに不動産屋が買い取って「建築条件付き」で販売したり、もっと高く売って利益を上げます。
つまり本当に良い物件でしたらわざわざ広告を出さなくてもいい、もしくは不動産屋かどこかの会社が買い取って「割高な物件」を買わされている可能性があります。
また仮にそれでも良い物件だと思って買おうとした際、それでもリスクはたくさんあります。
①新築は値下がり率が非常に高い
→新築は買った瞬間2~3割値下がります。それほど新築と広告できるのは大きいの
です。(ですので不動産屋や住宅会社は1年以内に売ろうとする)
不動産投資の利回りは10%取れる物件は数えるほどしかない中で、スタート時点
で20~30%値下がりしますので、元が取れるのにかなり時間がかかります。
②将来自分の家やマンションを購入する際、もの凄いネックになる。
→投資とはいえ借金は借金です。ローンを組む際に「年間返済比率(通称返比(ヘン
ピ))」これは自動車等も含めて、その人が年収に対して何%まで借金をしていい
かの目安で、大体年収400万円以下の場合は35%、400万円は40%以上が
目安です。
つまりワンルームマンション投資をしていた場合、その借り入れがあった場合、
いざ自分の家を買おうとする際に年間返済比率の関係で思うより借入額が伸びませ
ん。もし独身時代にワンルームマンション投資をし、その後結婚してマイホームを
建てようとしても建てられないという可能性がかなりの確率で出てきます。
もちろん収入がたくさんあれば問題ないのですが、年収500~600万円の方
だったら確実に影響は受けると思いますので、安易に手を出すと痛い目にあいます
③基本的に投資用のローンは金利が高い
→よく住宅ローンだと0.5%とかで借りれるみたいな情報はありますが、これはあくま
でも「自己居住用」であればの話です。投資用の借入に住宅ローンは使えないので
金利は高いです。①に加えて金利リスクがありますので、尚更オススメしません。
ちなみに基本的に住宅ローンは同一名義で1本しか組めません。(2本目は仮に
居住用だとしてもどちらかは投資用の金利になる可能性が高いです)
④補助金等は基本的に受けられない
→これも「自己居住用」が原則なので、住宅ローン控除等の補助金は受けられません
わかって投資している方がほとんどかと思いますが、もしご存知でない場合は、
致命傷になり兼ねないので注意。
⑤固定費リスク
→当然不動産である以上、家賃収入から「固定資産税」「共益費」「修繕積立費」
「火災保険」「退去時の負担分」「家賃収入の所得税」などの固定費が当然かかり
ます。ですので、①②のリスクに加えてこれらの固定費を含めて収益を上げられる
かをしっかり検討しなければいけません。
⑥空室リスク
→当然、借り手がいないと空室になり家賃収入も入ってきません。もちろん保険や
サブリースなどもありますが、これらは基本保険会社やサブリース契約を結んだ
方のメリットが大きくなっておりますので、注意です。(詳しくは別記事で)
100%満室になるとは限らないことは常に頭に入れておく必要があります。
上記項目を加味しても利益を取れる、リスクを取れる計算であれば当然ワンルームマンション投資をしても問題ないと私は思います。
ただ難易度は非常に高いと思います。
またキャピタルゲイン(値上がり益)を狙った投資方法もあるかとは思いますが、こちらも非常にハイリスクなので注意してください。
展示場の地域柄、マンションから戸建てへの住み替えが多いのですが、よく「2000万円で買ったマンションが2500万円で売れた」みたいな話があるのですが、これは「建物価値が上がったのではなく、土地価格が上がったので値上がりした」ということで、地価が安いときに買った方が結果的に儲かっただけの話です。
これは狙っている人もいるとは思いますが、本来自分で住むつもりで買ったマンションがたまたま上がったという考えが正常だと思います。
ただこれを狙って出来るのでしたら、その人はすでに大金持ちのはずです。
未来は誰にも見えないので、土地の値上がり益を考慮して投資するにはあまりにもリスクが高すぎます。
ですので、値下がりリスクが高い新築ワンルームマンション投資はオススメしません。
それでも不動産投資をしたい場合は、築20年以上でよさそうな物件をリフォームして購入した方がリスクは少なくて済むと思います。
これは値下がり率と固定資産税のリスクを考慮しての話です。
また購入する物件はリセールバリューを意識して「現在の耐震基準に適合した」物件はマストです。
マンションは20年を超えると値下がり率が下がるので、その間家賃収入を得て、その後に売却したとしても元が取れる可能性は高いでしょう。
ただ不動産投資は、専門知識がないと致命傷の失敗をする可能性が非常に高いです。
素人が手を出すような投資方法ではないと、この業界にいる私だからこそ断言できます。
間違っても営業マンの口車に乗って、割高な物件を買わされないように勉強してから検討しましょう
あまりまとまらなかったですが、以上です。
【株式投資】2024年新NISAまでの戦略
本日は2024年より始まります新NISAまでどのように株式投資をしていくべきかを書いていこうと思います。
その前に簡単に現行制度のNISAと積立NISAについて解説していきます。
NISAも積立NISAもその口座内と年間上限額の範囲内で株式投資を行えば、その分の利益は非課税になるという制度です。
通常投資の利益には、20.315%の税金がかかります。
ざっくりいうと、年間10万円の利益が出ると、約2万円は税金で持っていかれてしまいます。なんか残念ですよね。
ですので、NISA口座を上限いっぱい使うことで極力税金をかからなくすることが大切なのです。
現行制度のNISAは個別株等を毎年120万円分×5年間分が非課税になり、
積立NISAは政府が選んだ投資信託の中から毎年40万円分×20年間が非課税になりました。
制度の併用はできず、年間上限額は翌年度以降に繰越し出来ないので少し使い勝手が悪かったです。
で、今回神改正がありましたのが新NISAです。
ざっくり書くと、年間360万円までが上限で、トータル1800万円分までが非課税。さらに年間上限額以下でも翌年に繰り越せて、非課税期間が無期限という素晴らしい制度になりました。
ですので、新NISAが始まったら今まで特定口座(課税される)で運用していた株は新NISA口座に移した方がいいのですが、移管が出来ない為、売って買いなおさないといけません。
そこでいくつか疑問が生まれるかと思いますので、解説していきます。
〇特定口座で持っている株が含み益の場合
→新NISAが始まったら特定口座に移すべきです。
例えば、現在の株価が1000円の株を500円の時に買って500円の利益が
出ていたとします。新NISAが始まり500円で買った株を1000円で売って
1000円で買いなおしました。新NISA口座上の含み益はなくなってしまいました
が、現金として500円の利益が残っているのですから結果変わりません。
(手数料は加味していないので、正確にはもう少し利益は少なくなりそうですが)
〇特定口座で持っている株が含み損の場合
→上記の理由で新NISAが始まったら特定口座に移すべきです。
〇2023年は新NISAに向けて現金保有率を高める必要があるのか
→要は投資せずに現金を多く持っておいた方がいいかということですが、こちらも
上記の理由で関係なく今年も株式投資をやるべきだと考えます。仮に上昇相場に
なった時に乗り遅れてしまうリスクがありますので。
以上の事から、新NISAが始まれば移動すればいいだけですので問題なく今年も株式投資を続けて大丈夫です。
もったいないと思うかもしれませんが、証券口座内の含み益の表記がなくなるのであって資産が減っていることではないから、もったいないと思うのはただの錯覚です。
ただし1800万円の枠を埋められるだけの現金がある方は、特定口座はそのままでいいです。この新NISAはいかに早く1800万円の枠を埋めるかのゲームですから、上記のようなことをしなければいけない人は、5年で1800万円の枠を埋められない方の為の解説です(1800万円の枠を5年で埋められる方はなかなかいないでしょうし)
雑な解説ですが、以上となります。
【書評】『5万円→1000万円 株入門』
本日は自分用メモで『5万円→1000万円 株入門』を更新いたします。
第3章 売買の基本とおさえておきたい注意点
◎より機動的に売買するための特殊注文
〇逆指値注文が使えると取引の幅が広がる。
・逆指値注文は指値の逆、つまり「指値以上になったら買う」「指値以下になったら売る」とする注文方法
〇さらに細かく条件を設定する特殊注文
・IFO注文は、ある銘柄の買いと注文と売り注文を一度に出すことができる注文。
・OCO注文は、指値注文と逆指値注文を同時に発注し、片方が約定したらもう片方の注文をキャンセル
する注文
・IFO注文は、IFO注文とOCO注文を組み合わせた注文
第4章 差がつく!銘柄の買い時・売り時の調べ方
◎企業のニュースで特に気を付けるべき用語
・株価は、前項で掲げた決算書の数字だけでなく、こうした日々のニュースなどにも敏感に反応する。
〇株価上昇(市場が好材料視)しそうなニュース
・利益がでている(赤字が黒字に転換する)
・画期的な商品の開発
・大手企業との連携
・株式分割
・上場している市場の変更
・株主優待の実施
・株価指数への採用
・配当の実施や増配
〇株価下落(市場が悪材料視)しそうなニュース
・利益が減っている(黒字が赤字に転落する)
・製品不具合や不祥事
・増資や新株の発行
・株主優待や配当の中止
・上場廃止の可能性
◎ファンダメンタルズ分析の役に立つ指標
〇企業の収益力を測るEPS
・1株当たり当期純利益。1株で企業がどのくらい利益をあげているかを表す指標
・EPSは大きい方がいい
→EPSは1株当たりの儲けの金額を表すため、大きいほどいい。自社の値を時系列に調べ、EPSが
増加している程、株価は上がりやすくなると考えられる。
・単に当期純利益が上がっているからいいという訳ではなく、きちんと本業によって当期純利益が上がって
いるのかを確認する必要がある。
〇株価の割安度を測るPER
・株価収益率。株価が1株当たり当期純利益の何倍買われているかを示す指標
・株価収益率が高い程、利益に対して株価が割高。東証一部の平均PERは19.2倍(2017年)。
つまりこの場合、PERが19.2倍より低ければ、平均よりも割安といえる。
・PERを比較する場合は、同業他社と比較するのがポイント。
〇企業の安定度を測るBPS
・1株当たり純資産。会社の株に対して純資産がどのくらいあるかを示す指標。
・1株当たり純資産額が大きい程、企業は健全に経営していることを表す。また、企業が解散した際、
1株当たり純資産が多い程戻ってくる金額も多くなる。
・BPSが「企業が解散した際の解散価値」も示しているため、高ければ高い程安定性が高い。
〇資産面から株価の底を探るPBR
・株価純資産倍率。会社の純資産に対し、株価が何倍買われているかを表す指標。
・PBRは1倍が基準。理論上は1倍を下回らないはずだが、PBRが1倍以下の企業は多数存在する。
そのような会社はPBR上は、解散したほうが利益が多くなることになる。
・PBRを参考にする際は、PERや他の指標などと組み合わせてチェックすることをオススメする
〇ローソク足は売買詩賦なるとして活用できる。
〇陽線だからといって強い訳ではない。
・陽線になっていても、その銘柄が上昇気流に乗っているかというと、そうとも言えない。
・陰線だからといって必ずしも下降気流かというと、そうとも言えない。
・テクニカル分析で自分なりの判断基準を作ることが大切
〇江戸時代の相場師が作ったテクニカル分析「酒田五法」
・上値が重い「団子天井」
→上昇気流に乗ったと思われる株価が、ズルズルと下降していく場合は、逆に株価が下降ムードと
読み取れる。
・底値、天井圏で使う「三兵」
→底値圏で陽線が3回、または高値圏で陰線が3回出た場合は「三兵」と呼び、一本調子に株価が推移
・下降シグナルの「陽の陽はらみ」
→長い陽線の次に、短い陽線が出現し、しかも終値が下がった場合は、下落傾向になったと判断。
・窓が続いたら「三空」
→ローソク足の間に空間が空いた場合、窓と呼ばれ、株価は窓に向かう傾向にあるとされる。
〇2本の移動平均線を見比べて株価の動向を予測
・複数の移動平均線を見比べることで、株価の未来を予測する。
・株価下落のシグナル「デッドクロス」
→短期移動平均線が長期移動平均線を下に突き抜けたらデッドクロス。売りシグナル。
・株価上昇のシグナル「ゴールデンクロス」
→短期移動平均線が長期移動平均線を上に突き抜けたらゴールデンクロス。買いシグナル。
- 買いスタンス
①移動平均線が下降後、上昇が横ばいとなった時、終値が移動平均線を大きく上抜きした時(大勢の買い)
②移動平均線が上昇を続けているなかで、終値が移動平均線の下に来た時(押し目買い)
③終値が移動平均線を上回って推移しているなかで移動平均線に近づく下落を見せたが、平均線を下抜か
ずに上昇した時(押し目買い)
④移動平均線が下降を続けている時に終値が下落し、移動平均線から大きく下離れした時(反発)
- 売りスタンス
①移動平均線が上昇後、下落が横ばいとなった時、終値が移動平均線を大きく下抜きした時(大勢の売り)
②移動平均線が下落を続けている時に、終値が移動平均線の上に来た時(戻り売り)
③終値が移動平均線を下回って推移しているなかで移動平均線に近づく上昇を見せたが、平均線を上抜か
ずに下落した時(戻し売り)
④移動平均線が上昇を続けている時に終値が上昇し、移動平均線から大きく上離れした時(反落)
◎人気のテクニカル分析 一目均衝表の使い方
〇株価ではなく時間を主軸としたテクニカル分析
・一目均衝表では、時間の概念の主体としている。
・基準線:過去26日間の株価の最高値と最安値を2で割ったもの
・転換期:過去9日間の株価の最高値と最安値を2で割ったもの
・先行スパン1:基準線と転換線を2で割り、26日先に表示したもの
・先行スパン2:過去52日間の株価の最高値と最安値を2で割り26日先に表示したもの
・遅行スパン:当日までの値動きを26日間、さかのぼって表示
・利用法①:「雲」を支持・抵抗線として使う
・利用法②:「転換線」でトレンドを判別
・利用法③:「遅行スパン」でトレンドを判別
・過去の株価の値動きの傾向を数値化し、株価がどこまで動く可能性が高いか、その幅を確認できる。