【住宅・不動産】住宅ローン繰上げ返済すべきかしないべきか
本日は、住宅ローンの繰上げ返済について書いていこうと思います。
今は、35年ローンが主流となっておりますので
25歳以下で住宅ローンを組まない限り、60歳定年時(延長する流れですが)以降も住宅ローンを払い続けなければいけない期間設定が多いです。
住宅を購入し住宅ローンを組むのは20代後半~40代が中心ですので、
皆様退職金等で繰り上げ返済前提で考えられている方がほとんどかと思います。
もちろんローンを組んでおりますので、借りている間は「利息」がかかるので、普通に考えれば「繰り上げ返済はした方がいい」という結論になりますが、普通のことを書いても面白くないので、「繰り上げ返済しない方がいいかもしれないケース」をご紹介します。
①住宅ローン控除を受けられる期間
住宅ローン控除とは、簡単に言えば「年末のローン残高×0.7%」もしくは「所得税とざっくり住民税の半分」のどちらか低額の方が13年間戻ってくるという制度です。
つまりこの期間は、お子様がいらっしゃるような家庭の多くは所得税がかからず、住民税も安くなります(もちろん借入額や所得や家族構成などにより違います)
ですので、この期間に繰り上げ返済をしてしまうと、「年末のローン残高が減ってしまう」為、戻ってくるお金が減ってしまうかもしれません。
もし繰上げ返済するとしたら、「住宅ローン控除が終わってから」した方がいいです
②生命保険に入っていない方
住宅ローンを組む際、フラット35等一部を除いて団体信用生命保険(通称団信)に
入ることが借入条件になっております。これは、貸している人が死亡したり高度障害
になった場合、住宅ローンがチャラになるというものです。
最近では三大疾病や八大疾病など中身が充実している物も増えてきております。
そしてこの団信は、銀行側が入る保険ですので保険料は金利の中に含まれています。
例えば5000万円のローンを組んだ場合、毎年減ってはいきますが、5000万円
の死亡保障がついた生命保険に入っていますので、まだ生命保険に入っていない方は
生命保険代わり(生命保険ですが)になりますので、新たに入る必要がないという
考え方であれば、あえて繰り上げ返済せずにそのまま生命保険として払っていくと
いうのもありだと思います。
③高い生命保険料を払っている方
②と同じ理由ですが、団信があるので生命保険を見直す良い機会になります。
生命保険を手厚く入っていたとしても、結局団信は強制なので生命保険を二重で
入ることになります。
今は住宅ローンの金利はかなり安いので、恐らく生命保険を普通に入るより安いと
思います。死亡保障をかなり手厚くしている方はこの機会に減額して、団信との
バランスを検討してもいいかと思います。
以上の事からまとめますと
「基本的には繰り上げ返済をしていく方が、最終支払う金額は少なくなるのでした方がいい」
「ただし、住宅ローン控除はしっかり受けた方がいいので13年後に」
「既存の生命保険や生命保険に入っていない人は、生命保険代わりとして払い続けていくのはあり」
ちなみに私も住宅ローンを組んでおりますので、団信がついているので、生命保険は死亡保障1000万円の掛け捨てと最低限しか入っておりません。
大体生命保険の保険料は1000円ちょっとですので、家計の負担にもほとんどなりませんし、上手く団信を使うといいですよ。
以上となります。