【書評】『5万円→1000万円 株入門』
本日は自分用メモで『5万円→1000万円 株入門』を更新いたします。
第3章 売買の基本とおさえておきたい注意点
◎より機動的に売買するための特殊注文
〇逆指値注文が使えると取引の幅が広がる。
・逆指値注文は指値の逆、つまり「指値以上になったら買う」「指値以下になったら売る」とする注文方法
〇さらに細かく条件を設定する特殊注文
・IFO注文は、ある銘柄の買いと注文と売り注文を一度に出すことができる注文。
・OCO注文は、指値注文と逆指値注文を同時に発注し、片方が約定したらもう片方の注文をキャンセル
する注文
・IFO注文は、IFO注文とOCO注文を組み合わせた注文
第4章 差がつく!銘柄の買い時・売り時の調べ方
◎企業のニュースで特に気を付けるべき用語
・株価は、前項で掲げた決算書の数字だけでなく、こうした日々のニュースなどにも敏感に反応する。
〇株価上昇(市場が好材料視)しそうなニュース
・利益がでている(赤字が黒字に転換する)
・画期的な商品の開発
・大手企業との連携
・株式分割
・上場している市場の変更
・株主優待の実施
・株価指数への採用
・配当の実施や増配
〇株価下落(市場が悪材料視)しそうなニュース
・利益が減っている(黒字が赤字に転落する)
・製品不具合や不祥事
・増資や新株の発行
・株主優待や配当の中止
・上場廃止の可能性
◎ファンダメンタルズ分析の役に立つ指標
〇企業の収益力を測るEPS
・1株当たり当期純利益。1株で企業がどのくらい利益をあげているかを表す指標
・EPSは大きい方がいい
→EPSは1株当たりの儲けの金額を表すため、大きいほどいい。自社の値を時系列に調べ、EPSが
増加している程、株価は上がりやすくなると考えられる。
・単に当期純利益が上がっているからいいという訳ではなく、きちんと本業によって当期純利益が上がって
いるのかを確認する必要がある。
〇株価の割安度を測るPER
・株価収益率。株価が1株当たり当期純利益の何倍買われているかを示す指標
・株価収益率が高い程、利益に対して株価が割高。東証一部の平均PERは19.2倍(2017年)。
つまりこの場合、PERが19.2倍より低ければ、平均よりも割安といえる。
・PERを比較する場合は、同業他社と比較するのがポイント。
〇企業の安定度を測るBPS
・1株当たり純資産。会社の株に対して純資産がどのくらいあるかを示す指標。
・1株当たり純資産額が大きい程、企業は健全に経営していることを表す。また、企業が解散した際、
1株当たり純資産が多い程戻ってくる金額も多くなる。
・BPSが「企業が解散した際の解散価値」も示しているため、高ければ高い程安定性が高い。
〇資産面から株価の底を探るPBR
・株価純資産倍率。会社の純資産に対し、株価が何倍買われているかを表す指標。
・PBRは1倍が基準。理論上は1倍を下回らないはずだが、PBRが1倍以下の企業は多数存在する。
そのような会社はPBR上は、解散したほうが利益が多くなることになる。
・PBRを参考にする際は、PERや他の指標などと組み合わせてチェックすることをオススメする
〇ローソク足は売買詩賦なるとして活用できる。
〇陽線だからといって強い訳ではない。
・陽線になっていても、その銘柄が上昇気流に乗っているかというと、そうとも言えない。
・陰線だからといって必ずしも下降気流かというと、そうとも言えない。
・テクニカル分析で自分なりの判断基準を作ることが大切
〇江戸時代の相場師が作ったテクニカル分析「酒田五法」
・上値が重い「団子天井」
→上昇気流に乗ったと思われる株価が、ズルズルと下降していく場合は、逆に株価が下降ムードと
読み取れる。
・底値、天井圏で使う「三兵」
→底値圏で陽線が3回、または高値圏で陰線が3回出た場合は「三兵」と呼び、一本調子に株価が推移
・下降シグナルの「陽の陽はらみ」
→長い陽線の次に、短い陽線が出現し、しかも終値が下がった場合は、下落傾向になったと判断。
・窓が続いたら「三空」
→ローソク足の間に空間が空いた場合、窓と呼ばれ、株価は窓に向かう傾向にあるとされる。
〇2本の移動平均線を見比べて株価の動向を予測
・複数の移動平均線を見比べることで、株価の未来を予測する。
・株価下落のシグナル「デッドクロス」
→短期移動平均線が長期移動平均線を下に突き抜けたらデッドクロス。売りシグナル。
・株価上昇のシグナル「ゴールデンクロス」
→短期移動平均線が長期移動平均線を上に突き抜けたらゴールデンクロス。買いシグナル。
- 買いスタンス
①移動平均線が下降後、上昇が横ばいとなった時、終値が移動平均線を大きく上抜きした時(大勢の買い)
②移動平均線が上昇を続けているなかで、終値が移動平均線の下に来た時(押し目買い)
③終値が移動平均線を上回って推移しているなかで移動平均線に近づく下落を見せたが、平均線を下抜か
ずに上昇した時(押し目買い)
④移動平均線が下降を続けている時に終値が下落し、移動平均線から大きく下離れした時(反発)
- 売りスタンス
①移動平均線が上昇後、下落が横ばいとなった時、終値が移動平均線を大きく下抜きした時(大勢の売り)
②移動平均線が下落を続けている時に、終値が移動平均線の上に来た時(戻り売り)
③終値が移動平均線を下回って推移しているなかで移動平均線に近づく上昇を見せたが、平均線を上抜か
ずに下落した時(戻し売り)
④移動平均線が上昇を続けている時に終値が上昇し、移動平均線から大きく上離れした時(反落)
◎人気のテクニカル分析 一目均衝表の使い方
〇株価ではなく時間を主軸としたテクニカル分析
・一目均衝表では、時間の概念の主体としている。
・基準線:過去26日間の株価の最高値と最安値を2で割ったもの
・転換期:過去9日間の株価の最高値と最安値を2で割ったもの
・先行スパン1:基準線と転換線を2で割り、26日先に表示したもの
・先行スパン2:過去52日間の株価の最高値と最安値を2で割り26日先に表示したもの
・遅行スパン:当日までの値動きを26日間、さかのぼって表示
・利用法①:「雲」を支持・抵抗線として使う
・利用法②:「転換線」でトレンドを判別
・利用法③:「遅行スパン」でトレンドを判別
・過去の株価の値動きの傾向を数値化し、株価がどこまで動く可能性が高いか、その幅を確認できる。